昨日は夜中まである起業家志向の大学生と飲みながら熱く話をしていました。彼と話をしている中で、「自分に投資をする」という話題になりました。
この話題が出た要因は、以前にたくさんの学生と語り合う場が終わった後、学生がもっと聞きたかったこととして『給料のレベル』という回答が多かったからです。
この話を聞いたときに
「入社すぐに給料レベルを気にしてどうするの?」
「30歳で“もらえる”給料を気にしてどうするの?」
という気持ちが湧いてきました。
「いくらもらえるか?」という受け身の姿勢で人生が拓けるとはとても思えません。この姿勢がある限り、働いて続けている間、ずっと「会社はいくらくれるのか?」という考えに支配されます。
この考え方が通用したのはもう20年以上前のことだと思っています。日本の経済は常に右肩あがりで成長し、それに応じて企業も右肩あがりで成長していく。そんな時代であれば、確かに社員全員横並びで昇給していくので、「30歳でいくらもらえるか?」という考えも通用したでしょう。
今の時代、この考え方は全く通用しません。そして、時代に逆行する考え方に支配されているっ人にとっての未来はとても幸せであるとは思えません。
企業は提供する価値に応じてお金をもらいます。実際には個人も同様です。
どれだけ価値提供ができる人間になるのか?ある意味これが全てです。
お金もここについてくるのです。ですから「いくらもらえるか?」の答えは自分自身に聞いてください!ということになります。
さて話を最初に戻します。
投資をする際に求めるものは「リターン」です。私が考える、人生の若い段階における最もリターン率が高い投資は「自分への投資」です。
投資というと「お金」ばかりに目がいきますが、「時間」という要素もあります。
特にお金がない若者にとって、投資をする原資は「時間」です。
自分の時間を何に使うのか?ここが最も重要なポイントです。
『将来の自分のために、今の時間を投入すること』
周りにいる人が遊んでいる間に、自分は何をするのか?
ここで将来大きな差がつきます。
もちろん、自分自身に投資をするには自分に自信がなければできません。そもそも人が遊んでいる間に、経験を積むために走り回ったり、勉強したりすることは辛いことです。自分自身の可能性を信じることができる人だけが、周りからみて厳しい状況を耐え抜くことができ、将来大きなリターンを手にすることができます。
これから出会う学生の皆さんにも、ぜひこの考え方に共感をしてもらいたいと思っています。