Author Archives: kagamiyama

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分析を行って事象を捉える

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今何が起きていて、これからどうするべきか?という判断を行う際、感覚的になんとなく感じたことで判断することが最も危険な行為です。

経営は基本的にすべて数値で表せます。しかしその数値をどのように分析するのか?によって、物事の見え方は大きく変わります。

売上ひとつとってみても、単年度で見るか?推移でみるのか?推移で見るにしても、どのような切り口で見るのか?分析のやり方はいくらでもあります。

例えばSaaS事業を見る上では、ある年度に獲得した受注案件が、その後どのようになっているのか?を推移で把握することはとても重要な指標となります。
例えばこんな場合。

過去に受注した案件が、その後のアップセルによって順調に伸びています。さらに新規受注のボリュームも年々増えており、今後も急拡大が見込めます。

これから先に向けて、売上予測も立てやすく、かつ投資の判断も明確にできる内容です。

一方こんな場合。

過去に受注した案件は、徐々にダウンセルや解約をしてしまい、売上が下がっています。それを新規受注でカバーしている状況。しかし近年の新規受注は減少傾向にあり、そろそろ売上がピークアウトしてしまう状況に見えます。

こうなるとこの事業には投資ができません。

単に売上全体を見ると、どちらも伸びてはいるのですが、数値の切り方=分析のやり方によって見えてくる景色は大きく異なります。

経営という大きな観点でなくても、自分の仕事を数値に基づいて分析してみると、今後何が起きるのか?今どのような手を打つべきか?など具体的な行動まで見えてきます。

数値の切り口はいくらでもあります。どのような分析を行うか?ということに「仕事力」が問われることになります。

好都合でも不都合でも、現実の数値から目を背けずに、しっかりと分析を行ってアクションを決める。この基本を忘れずに進んでいきたいものです。

個人 日記

これまでに住んだ町(2)神戸

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これまでに住んだ町第2弾。今回は神戸です。

神戸は大学時代の4年間を過ごしました。神戸も福岡に劣らずいい街です。福岡同様にコンパクトな都市であること、六甲山という山と海に囲まれたバランスのとれた素晴らしい街です。

神戸公式観光サイト

関西には大阪、京都と大都市がありますが、神戸はその中でも大人の雰囲気の漂うところです。

先日書いたブログで阪神大震災に触れましたが、私が住んでいた当時とは震災を挟んで当然大きく変わりました。復興はしたものの、国際港湾都市としての地位は下がってしまいました。

nippon.com

何よりも人口減少が進んでいるところが福岡とは違って問題ですね。2016年には福岡に抜かれてしまいました。これは関西圏でも大阪が近すぎて、独自性が出せなくなってしまったところが問題なのかもしれません。

福岡は九州の中心そしてアジアの玄関口としての地位を固めました。一方で神戸は大阪に関西の中心がある以上、それ以上の地位をとれないジレンマがあります。

また六甲山から南側には土地がない。。。そのために不動産価格がかなり高いですね。素敵な街ではありますが、いろいろな課題を抱えてしまっているのが現状だと思います。

震災以降、いろんな問題を抱えてきてはいますが、それでも六甲山を含めた港町神戸は今も個人的には大好きな街であることには変わりありません。

個人 日記

これまでに住んだ町(1)福岡

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私は福岡で生まれ育ちました。

中学の途中、父親の転勤に伴い福岡を離れて以来、福岡で暮らしてはいません。ただ実家はその後数年経ってまた福岡に戻りましたので、帰省は福岡にしていました。

福岡を語るにはまず人口があります。

私が小学生のときには人口が100万人をちょうどこえたところでした。それが今や160万人になっています。そして人口は今でも増え続けています。日本全体が人口減少の最中、これだけ人口が増え続けているところに、いかに福岡が魅力的な街なのかを示していると思います。

福岡の住みやすさのポイントは都会と自然がとてもコンパクトにまとまっているところ。私の実家は福岡市の西の端、とても自然豊かで海もきれいなところにありましたが、それでも中心地まで電車(地下鉄)で30分もあればたどり着けます。

そして今書いた海。実家からは博多湾が一望できたのですが、本当に福岡の海はいいですね。糸島まで行けばさらに素晴らしい海が広がっています。学生時代に住んだ神戸にも海はありましたが、全く違った感覚があります。

また食事がおいしいのも福岡ならでは。小さなころ育った地の味は大人になってからでも忘れることはありません。出張や観光で出かけるときには、まずどこで食べるのか?のチェックは欠かせません。

これだけいい環境なのに、物価が安いのも魅力ですね。また私の知り合いの起業家もいますが、福岡には起業家が多く集まり、ビジネス的にも大変面白い街になっています。

首長がいいのも福岡ですね。それこそ起業カルチャーを作り上げているのは高島市長のリーダーシップによるところが大きいでしょう。

私自身、いろいろなところに住んできましたが、個人的には今でも住みたい街ナンバー1は福岡ですね。

カルチャー 経営

事業を成功にまでもっていく

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今週、これまでのインターゾーンの事業とは全く異なる新しい取り組みの仕事が残念ながら受注できませんでした。またそれとは別に今進めているインターゾーン最大プロジェクトの進捗が思うように進んでいません。

一つ目の新しい取り組みは本気で受注を取りに行くために事前準備にもかなり時間をかけました。それだけにこの結果はとても残念ではあるのですが、それでもいい経験が積めていると思います。

今回の経験で新しいマーケットの存在を知ることができました。今後もこのマーケットには引き続きアプローチをしていく予定です。また今回の企画で積み重ねた知見は次の取り組みにも活かすことができます。

二つ目のプロジェクトは投資をしている割にとにかく時間がかかっているということがあります。メンバーも全力で取り組んでくれてはいますが、「何か」が欠けているということでしょう。

事業においてはどれだけ失敗を積み重ねても、最終的に成功を収めることができれば、「その事業は成功した」と言えるものです。よって、あきらめずにトライし続けることが何よりも重要です。

インターゾーンの理念に記載してある「自ら道を切り拓きます」という言葉通り、最初は道がなかったためにうまく進むことができなかっただけだと思います。一旦進んだ後には踏み固められた道ができているので、次回にはよりうまく進むことができるでしょう。

チャレンジし続けることもインターゾーンの理念に合致した行動なので、あきらめずに取り組みを進めていきたいと考えています。

人生 個人 日記

震災10年目に思う

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昨日、東日本大震災から10年目を迎えました。皆さん同様、当時のことは鮮明に覚えています。

ただ私の震災経験といえば、東日本よりも26年前に起きた阪神大震災のほうなんです。

当時、私は鳥取県の米子に住んでいました。社会人になって1年目。そのとき勤めていた出光興産の支店勤務の時代です。あの日は神戸から遠く離れた米子でもかなり大きな揺れを感じました。朝ニュースで見た光景は忘れることはありません。

私は大学が神戸だったので、実はあの震災の前日も友人と一緒に神戸の三宮にいました。

出光興産では神戸地区の救援部隊が即日結成され、私もその一員として神戸に向かうことになります。震災の2日後に神戸入り。陸路は使えないため、姫路から船で神戸に向かいました。上陸して変わり果てた姿に愕然とした記憶があります。

神戸では亡くなった方の大半は建物の倒壊や火災でした。特に火災のひどかった長田地区にも応援に行きましたが、目の前で知り合いにあった人が『生きてたか~!!』と、なんとも言えない顔つきで抱き合う姿を目撃して、人の生死を分ける怖さをひしひしと感じていました。

ライフラインが完全に断たれているため、お風呂も入らず1週間にわたって救援活動を行いました。夜はイスを並べてその上で寝るのですが、余震が頻発するので、イスがバラバラになってよく眠れません。

そのころは携帯電話が少しだけ使われ始めていたころで、個人で携帯を持っている人はほとんどいませんでした。固定電話や公衆電話から神戸の友人にも連絡をするもなかなか連絡がとれない日が続きました。幸い私の友人はみな無事でしたが、大学の後輩の中には建物の倒壊の下敷きになり、丸1日近くたって救出されたケースもありました。

東日本大震災では津波被害が大きく、そこに対する対策が講じられましたが、自然災害というものは人智を超えたものなので、万全を期すことなどできません。ここ群馬は自然災害が少ないとみんな言いますが、実は阪神大震災当時、関西の人たちは「関西では地震がほとんどない」と自信満々に言っていました。それだけに群馬でも何があるのか、誰にも分からないのだと思っています。

災害対策はもちろんですが、やはり何かが起きた時にどう行動できるか?が最も大事なことなのだと思います。出光興産はあのとき、神戸で最初にガソリンスタンドを再開することができました。それは人の団結力の成果なのだと思っています。

緊急時には一致団結して事に当たる。この心構えだけは忘れてはならないことだと感じています。