ポイント 経営

管理会計を極める

インターゾーンの管理会計はかなりしっかりと構築されています。部門状況把握、売上推移、経費管理、年度末までの見込み、税額計算・・・あらゆるものを週次以上の頻度で更新しているため、経営状況の把握は的確です。

これは創業以来積み上げてきた経験と社長である私自身がそこにコミットしてきたという経緯によります。

①売上情報(新規、解約、スポット売上、今後の見込み、売上と仕入の一致)

②人件費と労働時間(社員・アルバイト・派遣の個々のメンバー管理、人員増減の実績、見込み管理、チーム別労働時間管理)

③収支状況(①②の情報から売上情報・人件費情報を集約、経費はチーム別に勘定科目のさらなる細目を作って管理、経費申請が上がった段階で見込み計上)

などなど、かなり細かな管理を行っています。

もちろん以前に書いたように会計業務そのものは、かなり自動化が進んでいます。一方管理会計はかなりアナログです。ただこれについてはアナログが悪いとは思っていません。エクセルの更新をしながら、自分の頭の中でこの数値の変化が一体何なのか?を考えることができるというメリットがあります。

一時期、盛和塾で学んだ稲盛さんのアメーバ経営の導入も考えましたが、結局インターゾーンの事業には向いていなかったので、自己流で管理会計の方法を築き上げてきました。

自ら作ったからこそ会計数値からあらゆることが見えてきます。

・収支状況や経費項目から「現場」の状況がわかる。

・売上進捗が今度どのようになっていくのか予測でき、対策が打てる。

・受注から納品までの期間が見える。

・経費について全メンバーが意識を持つことができる。

例えばコロナ禍になってから、当然のことながら旅費交通費は大幅に削減しました。しかしこれは一時的なものでなく、ウェブ商談がメインとなってきたため、アフターコロナでも当たり前になるということが理解できています。

納期のずれ込みについては業務フローの課題が会計からも見えてきます。

クラウドサービス導入はどんどん進んでいくが、本当に必要なものか?効果はどうなのか?などを検証する機会が随時設けられる。(これはSaaS企業であるインターゾーン自身が逆にお客様からそのように見られていることを認識するいい機会でもあります)

メンバーは単にチームKPIを追いかけるのではなく、そのことがどのように収支につながっているのか?普段の業務と経営数値の相関性を常に考えられる状態を作り上げていく必要があります。

従来、私自身の手元で動いていた管理会計は徐々に役員からリーダー陣へと広がりを見せています。最終的には一人一人のメンバーがここにコミットしながら自分の仕事を見つめられる状態までもっていくようにする予定です。