Monthly Archives: 1月 2021

ポイント 理念(ミッション・ビジョン・コアバリュー)

強制力ゼロの理念研修

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このブログを昔から読んでいただいている方はインターゾーンがいかに理念を大事にしている会社であるかはご存知かと思います。

インターゾーンの理念に対する考え方が少し変わっているのは、「理念=不変」と思っていないところなんです。

1年半ほど前に理念の内容をマイナーチェンジしました。特に変更が加わったのは「前文」のところです。

昔は理念はメンバーに「浸透させる」ものという考え方でしたが、それが今では「気づきの原点であり、多様な解釈が存在する」というものに変わりました。

このあたりの考え方の変容はWantedlyで取材に答えているので、そちらをご覧ください。

『インターゾーンの「理念手帳」がリニューアル! 新しいビジョンにかける思い』

さて、今日お伝えするのはインターゾーンの理念研修についてです。理念研修なんて言われると、それこそ、会社の理念を叩き込まれたり、洗脳される!?なんて思うかもしれません。

しかし、インターゾーンの理念研修はファシリテーターから何かを理解させるというような行いは全くありません。参加者自身が、その日のテーマに沿って「自らの経験をシェアする」ことに徹しています。

よって何を話しても批判されることはありませんし、もっと言うなら何のコメントももらえません。しかし、他人の経験談を聞いている人にとっては、何らかの「気づき」を得られる機会があります。批判、批評がないだけに、逆に様々な体験談が語られます。この多様性こそが、理念研修の醍醐味。

参加しているメンバーはそれぞれの立場で「気づき」を得ることがあればOK。「こういう気づきをしなければならない」などといいう縛りもありません。

この強制力ゼロの理念研修こそが、インターゾーンのカルチャーを支えているのだと感じています。

これから入社してくる方はぜひこの理念研修を楽しんでいただきたいと思っています。

学び

投資のススメ

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数年前までは経営者は自分の会社にすべてを注ぎこむために、投資なんぞに手を出してはいけない!と思っていました。

それが今では株式、外貨、債券など、さまざまなものに投資をしています。そして、今の結論としては、若いうちに少しでもいいから投資をスタートするべき!ということを思っています。

そもそものきっかけは、数年前に友人の会社が上場して、株価が低迷していたときに応援する気持ちで購入したことでした。(ちなみにその株式は今は爆上がり!)

少し面白くなったので、上場後に低迷しているベンチャー株を中心に投資をはじめました。

その後、経験を積むにつれて、それぞれの人の置かれた立場によって投資のスタンスを変えていくべきことが理解できるようになりました。

ちなみに私の場合は「資産運用」ではありません。ただ、投資のススメとは当然のことながら資産運用のススメです。

本来、資産運用は「長期」「分散」で投資をしていくことが基本になります。株式、為替の上がり下がりなど、短期で予測したところで外れてしまうし、短期運用ではギャンブルをしている感覚になってしまい、「運用」ではなくなります。

投資をするには、経験をベースにした勉強が必要になります。私自身も投資をしてみて初めて「これは必要」「この分野は必要ない」という判断ができるようになりました。

例えば、将来的に日本に懸念されるインフレリスク。ここに対応するために「現金(円)」だけを貯めていくことは、リスク一直線でしかありません。そうなるとどこに資産を置くべきなのか?など、自分なりに考えて投資をしていくことが必要になります。

もちろん、投資信託で一任することもありですが、個人的には直接、個別株を購入したり、外貨を持ったり、債券を買ってみたりすることをオススメします。そうすることで初めて勉強する気になるからです。自分のお金がかかって勉強しない訳がありませんよね。

そして、できれば30代から投資経験を積むことがいいな~と思っています。私の場合はすでに遅い。。。

NewsPicsの動画か何かで見て、まさにその通り!と思いましたが、日本人が考えている「投資」はどちらかというと短期的な「投機」であり、だから危険・・・という思想が広まっているということでした。

実際には長期的に考えると、現金(円)をコツコツ貯蓄することのほうがリスクがあるということなんです。

これって、サラリーマンとして1つの会社でその会社でしか通用しないスキルを身に着けて終身雇用で雇われよう!という考え方に似ています。現代においてはそのほうがリスク。

また日本人は「生命保険」は熱心にかけますが、私からするとそんなものにお金をかけるくらいなら、保険の額を小さくして、その一部を投資にまわすことをオススメします。そもそも日本の保険制度は公的なものが充実しているので、私的な保険はあまり必要ないという結論を持っているからです。

平均年齢31歳のインターゾーンでは、今後、社内でも投資の勉強会を行ってみるのもいいな~と考えています。

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(3)

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前回はインターゾーン社内のRPA化の話を書きましたが、今日は外部のお話です。

経営者として日常的に話をする相手に銀行の担当者の方がいます。営業を受ける場合もあれば、何かの手続きの場合もあります。

群馬という地方にいると、なかなか銀行の日常業務というのは変わらないものだな~と感じています。

そもそも書類が「紙」であること。そして基本的には「署名&捺印」を必要とされること。これによって、銀行の担当の方の日常業務はおそらく10年前となんら変わらないことが多々あるのではないかと思います。

この低金利時代、地方銀行は今までの手数料商売では成り立たなくなりました。そのため大半の銀行や信用金庫は利益率の高い「金融商品販売会社」へとなってしまっている感がありますが、こうなってくると、地方銀行、信用金庫もあまり役割として変わりがなくなってしまいます。

インターゾーンは業務効率化のために、大半の銀行業務をネットバンクに移行しました。当然、群馬県の企業として群馬銀行さんとのお付き合いは残していますが、さまざまな日常業務のハンドリングは圧倒的にネットバンクが優位です。

日常業務を変革する難しさというのは、その会社のいる業界(そしてその未来)、ビジネスモデルなどによるところが大きく、銀行の変革の難しさはその最たるものだと感じています。

こういう観点で見ると、日常業務に変革を起こし続けているかどうかというのは、その会社が未来に向けてイノベーティブであるのか?と同義なのかもしれませんね。

インターゾーンも20年間継続している会社なので、銀行業務のようなことに陥らないように気を付けたいと思っています。ただこの点については、私に限らず比較的変革者が多いインターゾーンなので、さまざまなところでイノベーションは起き続けていくものだと確信しています。

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(2)

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日常業務のお話、2回目です。

ここ最近の流行で言うと、業務の効率化、省人化のためにRPAがよく取り上げられます。

数年前から流行りはじめ、今なお、自動化すると効率化につながると信じている人は多いようです。

インターゾーンは100名程度の会社ですが、実はRPAの専任担当が2名います。大企業ならともかく、この規模の会社において、2名も専任のいる会社なんて群馬県内にはないでしょう。

ちなみに使っているシステムは「WinActor」というまあ有名なRPAです。今となっては当たり前の話ですが、RPAは全くもって万能ではありません。相当メンテナンスが必要で、かなりの労力をかけない限り、RPAっていいよね!という段階までもっていくことは不可能でしょう。

おそらく導入に失敗した数多くの企業が「RPAなんて役に立たない!」と切り捨てたのではないでしょうか?

そんな中インターゾーンはまあまあ根気強く活用しています。RPAの担当に聞くとこんなことを言います。

業務担当者本人にとっては「人手によってしかできない」と思い込んでいる作業も、じっくり見てみると、同じ作業の組み合わせによってできているので、RPA化が可能なことがたくさんあるんです。

RPAの専任化をすることによって、日常業務の見え方が変わるという事例ですね。

ただ、インターゾーンでもまだまだ足りないことは全社的な業務フローを俯瞰したうえで、その日常業務のあるべき論を論じるということです。

パーツとしての日常業務をRPA化することはもちろん意味があります。ただ、「そもそもその業務ってなんのためにやっているの?」という質問に明確に答えられないケースも多々あります。

RPAの担当は業務フローの専門家になっていくようにレベルアップしていくと、インターゾーンの業務効率はさらに上がっていくことになるでしょう。

さて日常業務の話はこれで終わらないので、第3回目に続きます。。。

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(1)

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「仕事」をしていく上で最も地味ではあるけども、個人にとっても会社にとっても最も重要な「日常業務」。「日常」とつくだけに、基本的には毎日やっているルーティーン業務ですね。

毎日やっているだけに、会社全体としても個人としても“その業務をやっていることに疑問を感じなくなる”ことが最も問題なのだと思っています。

「業務改善」という言葉は今でもあらゆる企業で使われています。今まで100の時間をかけてやっていたことを改善して90でできるようになりました!ってやつですね。

これはこれで悪くはないのですが、大野耐一さんが「トヨタ生産方式」で喝破していたように「省力化」ではなく「省人化」にならないと意味がないということを忘れがちです。

すなわち、1人の人が100の仕事を90でできるようになったところで、実際には何も変わらない。10人がやっていた仕事を9人でできるようになって初めて効果が出るというものです。

ここまで考えられる人はなかなかいないものですね。「計算上」改善されているだけで実際には効果が出ていないことがたくさんあります。

この日常業務の話は様々な方面からの切り口があるので、一度に書くと長くなりすぎるため、複数回に分けて書いてみます。