Author Archives: kagamiyama

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(3)

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前回はインターゾーン社内のRPA化の話を書きましたが、今日は外部のお話です。

経営者として日常的に話をする相手に銀行の担当者の方がいます。営業を受ける場合もあれば、何かの手続きの場合もあります。

群馬という地方にいると、なかなか銀行の日常業務というのは変わらないものだな~と感じています。

そもそも書類が「紙」であること。そして基本的には「署名&捺印」を必要とされること。これによって、銀行の担当の方の日常業務はおそらく10年前となんら変わらないことが多々あるのではないかと思います。

この低金利時代、地方銀行は今までの手数料商売では成り立たなくなりました。そのため大半の銀行や信用金庫は利益率の高い「金融商品販売会社」へとなってしまっている感がありますが、こうなってくると、地方銀行、信用金庫もあまり役割として変わりがなくなってしまいます。

インターゾーンは業務効率化のために、大半の銀行業務をネットバンクに移行しました。当然、群馬県の企業として群馬銀行さんとのお付き合いは残していますが、さまざまな日常業務のハンドリングは圧倒的にネットバンクが優位です。

日常業務を変革する難しさというのは、その会社のいる業界(そしてその未来)、ビジネスモデルなどによるところが大きく、銀行の変革の難しさはその最たるものだと感じています。

こういう観点で見ると、日常業務に変革を起こし続けているかどうかというのは、その会社が未来に向けてイノベーティブであるのか?と同義なのかもしれませんね。

インターゾーンも20年間継続している会社なので、銀行業務のようなことに陥らないように気を付けたいと思っています。ただこの点については、私に限らず比較的変革者が多いインターゾーンなので、さまざまなところでイノベーションは起き続けていくものだと確信しています。

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(2)

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日常業務のお話、2回目です。

ここ最近の流行で言うと、業務の効率化、省人化のためにRPAがよく取り上げられます。

数年前から流行りはじめ、今なお、自動化すると効率化につながると信じている人は多いようです。

インターゾーンは100名程度の会社ですが、実はRPAの専任担当が2名います。大企業ならともかく、この規模の会社において、2名も専任のいる会社なんて群馬県内にはないでしょう。

ちなみに使っているシステムは「WinActor」というまあ有名なRPAです。今となっては当たり前の話ですが、RPAは全くもって万能ではありません。相当メンテナンスが必要で、かなりの労力をかけない限り、RPAっていいよね!という段階までもっていくことは不可能でしょう。

おそらく導入に失敗した数多くの企業が「RPAなんて役に立たない!」と切り捨てたのではないでしょうか?

そんな中インターゾーンはまあまあ根気強く活用しています。RPAの担当に聞くとこんなことを言います。

業務担当者本人にとっては「人手によってしかできない」と思い込んでいる作業も、じっくり見てみると、同じ作業の組み合わせによってできているので、RPA化が可能なことがたくさんあるんです。

RPAの専任化をすることによって、日常業務の見え方が変わるという事例ですね。

ただ、インターゾーンでもまだまだ足りないことは全社的な業務フローを俯瞰したうえで、その日常業務のあるべき論を論じるということです。

パーツとしての日常業務をRPA化することはもちろん意味があります。ただ、「そもそもその業務ってなんのためにやっているの?」という質問に明確に答えられないケースも多々あります。

RPAの担当は業務フローの専門家になっていくようにレベルアップしていくと、インターゾーンの業務効率はさらに上がっていくことになるでしょう。

さて日常業務の話はこれで終わらないので、第3回目に続きます。。。

ポイント 仕事

「日常業務」を考える(1)

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「仕事」をしていく上で最も地味ではあるけども、個人にとっても会社にとっても最も重要な「日常業務」。「日常」とつくだけに、基本的には毎日やっているルーティーン業務ですね。

毎日やっているだけに、会社全体としても個人としても“その業務をやっていることに疑問を感じなくなる”ことが最も問題なのだと思っています。

「業務改善」という言葉は今でもあらゆる企業で使われています。今まで100の時間をかけてやっていたことを改善して90でできるようになりました!ってやつですね。

これはこれで悪くはないのですが、大野耐一さんが「トヨタ生産方式」で喝破していたように「省力化」ではなく「省人化」にならないと意味がないということを忘れがちです。

すなわち、1人の人が100の仕事を90でできるようになったところで、実際には何も変わらない。10人がやっていた仕事を9人でできるようになって初めて効果が出るというものです。

ここまで考えられる人はなかなかいないものですね。「計算上」改善されているだけで実際には効果が出ていないことがたくさんあります。

この日常業務の話は様々な方面からの切り口があるので、一度に書くと長くなりすぎるため、複数回に分けて書いてみます。

個人

ウォーキングの効用

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もともとマラソンランナーではありますが、体調を崩してからはランニングは控えて、ウォーキングを行っています。

ランニングを行っていたときは朝に8~10km走ったりしていたので、週2~3回程度やっていたのですが、ウォーキングは疲れが溜まらないので基本的に毎日歩いています。

ここ最近のルーティーンとしては毎朝5km、途中少しだけジョギングを加えつつ歩く。私の住んでいる南陽台という住宅地は結構坂道があるので、ウォーキングだけでかなりいい運動になります。

5kmを40分以内に歩くというのは、なかなかの速さですね。またその間に80m近く上り下りがあるというのも、いい感じです。

ウォーキングをやると結果として、月間の距離にするとランニングのときとそう変わらないものになっています。

もう少しペースがあがれば月間140~150kmになるでしょう。そうするとほぼランニングの時と同じくらいの距離になります。日々の生活のリズムづくりという点では週2~3回のランニングよりは毎日のウォーキングのほうがルーティンとしては作りやすいですね。

ランニングは週末に「追い込み練習」をしてしまう癖があったので、それに比べるとかなり平和な運動をしている感じです。

ウォーキングもオススメです!

ポイント 働き方

副業とは何なのか?

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働き方が変化していく中で「副業」の話題がニュースをにぎわすことが多くなっっていますね。コロナの影響を受けた企業では勤務日数そのものが減ってしまい、副業で補うことを推奨している場合すらあります。

インターゾーンは副業を認めています。実際、一部社員は短日勤務(週3日など)を行い、本格的に別の仕事をしているメンバーもいます。

以前のブログにも書きましたが、これはここ数年で変化をさせてきたものです。その過程において、すんなりすべてを認めてきたわけではありませんし、経営者としての葛藤もありました。

副業ということをどのようにとらえるか?について私なりに、その過程で考えてきたことを書いてみたいと思います。

今回の前提として「キャリア」「収入」として副業を考えている場合であって、例えばボランティアに近い活動を行うことをここではとりあげるものではありあません。

①副業ができるのは本業でのプロフェッショナルな仕事を行っている人。

インターゾーンで副業をしているメンバーを見ると、明確に「プロの意識」をもって仕事をしていますね。特に時間が限定されるので、どんなアウトプットをするか?を徹底して考えています。

ここでよく考えてみたいのですが、そもそも副業で本業と全く違う仕事をしても、本業より稼げる可能性はゼロに近いです。例えば正社員で本業の時給換算をした場合に3000円である人が、まったく違う仕事をしたら1000円しか稼げない。。。こんなことはザラにあります。そして、それならやる意味はあまりありませんね。それなら本業に全力を注いだほうがよほど良いです。

②本業と副業の経験にシナジーがあるか?

副業での経験が本業に活きるからこそ副業の価値があり、本業での経験が副業に活きるからこそ本業の価値があります。

どちらか単体だけでは得られない経験を得られることがポイントになります。次項の話にもつながりますが、だからこそ「実務」を行うことが重要です。

③年代によって副業の在り方は変わる。

私のように50歳になろうかとしている人と30代では副業のあり方が違います。シニアになればどちらかというと副業の仕事はコンサル寄りにならざるを得ないでしょう。

しかし30代で副業を行う場合、本業も副業もコンサル的な立場であるよりも、実務を行うことを軸に考えるべきです。コンサルをやるのはもったいないですね。経験こそが重要な資産となるからです。

④意外と気づかないこと。副業は9割以上の人には関係のない話。

ここまで書いてきて「あれっ」という結論ですが、①~③の前提を考えると9割以上の人には副業を行うメリットは非常に小さいく、副業は関係のない話です。

そういう意味で「時流に流されない」ことが大切です。

基本的にはキャリアは本業で築いていくことが9割以上の人にとって大切なんだと思っています。

以上のことを理解していると、副業を行ってもらうメリットは会社側にも大いにあります。

一例として挙げると、100%本業で勤務するか?退職するか?の二択でなくなるため、優秀な社員が辞めなくなります。またこれは経営者や幹部の柔軟性によりますが、外部ノウハウを持ち込んでもらうことでその人の経験が社内のイノベーションに役立つケースもあります。

世の中には常に「流行り言葉」が存在します。

・株式市場的に注目を浴びる

・マスコミがとりあげやすい

こういったものに流されず、その本質を自分自身で考えながら行動していくこと。これがどんな時代にも求められる思考なのでしょう。