インターゾーンは『どのような会社で働きたいか?』『どんな人と働きたいか?』という思考を持って入社してくる人が多いため、『何をやりたいか?』という個人にフォーカスをしてくることがあまりありませんでした。
しかし、最近この誤りに気づき始めました。
メンバーが自らの使命感を持って働くためには、上記のようなことはもちろんですが、
『自分が将来どうなりたいのか?』
という個人ビジョンを明確に描けるようになることもあわせて重要になります。
そしてそれが会社のビジョンと合わさった時に、無限の能力を発揮する!ということに今更ながらに気づきがありました。
例えば、数年のキャリアを経て、どうしても自ら事業をやりたい!と思っている人材にオペレーティブな仕事をさせ続けていると、その人はいずれ辞めてしまいます。
人材関連の仕事をしたい!と思っている人にデータ分析の仕事をさせていると、最終的には使命感を持つことができなくなります。
ここで言う『人材関連の仕事をしたい』というのは、狭義での『何をしたいか?』であり、レベルとしては低いものです。
ある人の受け売りですが、『人の気持ちが分かる』という自分の強みを活かし、この強みが社内に向いた場合には「組織人事」を、社外に向いたら「マーケティング」ができるというレベルにあがると、その人の『何をやりたいか?』は大きく広がっていきます。
このような想いを社員一人一人の中に育てていきたいと思っています。
この個人ビジョンは実はなんとなく誰もが持っているものなのですが、話を聞いてくれる「コーチ」がいないと、それが具体化することがありません。
インターゾーンでは全社員のコーチ役を当面私が請け負うことにしました。
この視点で社員のコーチをしていると、ものすごく気づきがあります。
それはインターゾーンという会社のビジョン・事業展開の広がりにもつながります。
①自分が人生をかけてやるべきことが見えている状態で、かつ社内にその仕事が存在する。
②自分が働きたいと思う環境が用意されている
→ ここでいう環境とは給料、働く場所、働く時間、風土、裁量、他のメンバーなどの諸条件を言います。
③会社の掲げるミッション・ビジョンにとても共感している。
特に②についてはライフステージによって大きくことなります。
それを踏まえたうえで、この①から③まで揃った状況で仕事ができるのであれば、自ら燃えない訳がありません。
ある意味「メンバーのわがままをどんどん言ってもらう」ということでもあります。
しかしそれが会社ビジョンと方向性を揃えられるなら、全く問題ない!と考えています。
このプロジェクトはすでにスタートしていますが、インターゾーンではこれから一人一人のメンバーと向き合い、個人ビジョンを磨き上げていきます。
この件についてはピーター・センゲの『学習する組織』から学んでいます。
[amazonjs asin=”4862761011″ locale=”JP” title=”学習する組織――システム思考で未来を創造する”]