若い方の中には(中には年をとった方でも)会社に入って「なんで自分がこんな仕事をしなければならないんだろう?」と疑問に思うことあるのではないでしょうか?
今回は個人の市場価値を企業になぞらえて話を進めたいと思います。
企業は激しい競争環境の中で常に市場から選ばれる存在でなければ、生き残ることはできません。
他の企業と比べてどんな価値を提供できるか?が勝負どころです。
これを個人に置き換えるとどうでしょうか?
これからの時代、個人でも市場価値が試されます。
市場価値を高めるにはそれ相応の努力が必要になります。
企業が生き残るために努力をするのと同じです。
しかも、どの努力が正しい方向に向いていることが大切です。
遅くまで残って仕事をすることが市場価値ではありません。
冷静に会社にとって自分の価値が何か?を知ることが大切です。
会社で業務だけをこなしてアフター5に遊んでいる人の市場価値が高まることはないでしょう。
あらゆる場面において「勉強」をし、その勉強を活かして仕事で「実践」をし、「経験値」を積んでいく。
市場価値とは相対的なものでもあるので、他の人ができないくらいの努力の人しか高まることはありません。
こんなことを言うと、「子育てをして時間がない人は価値が高められない」と思う人が出てくるかもしれませんがそんなことはありません。
子育をしていても、そこには様々な経験を積むチャンスがたくさんあるはずです。
私のように子供がいない人よりもより異なる視点を持ち、また大きな経験も得られるはずです。
それは仕事にも必ず活きていきます。
このように考えると、求職者が「大企業に入って安定した仕事をして・・・」と考えることがいかにナンセンスかが理解できるはずです。
それは高度経済成長時にのみ通用した考え方です。
全てが成長するので、誰もがエレベーターにさえ乗っていればよかった時代ですから。
しかしそんな時代はとっくの昔に過ぎ去りました。
今の時代、市場価値のない人に「いい仕事」がまわってくることはありません。
そうなると「なんで自分がこんな仕事をしなければならないんだろう?」と会社に対して不満を持つようになります。
しかしそれは自分自身の問題であることが多いものです。
大企業に入っても自分の市場価値を高めることができるような人は、ベンチャー企業であっても十分に通用します。
逆に「ベンチャーなんてリスクが高くて嫌だ」と思っている人は大企業に入ってもいい仕事はできないということになります。
悪くすれば、必要のない人材となり、会社が厳しくなったときクビになってしまいます。
(今は景気がいいので、そんなことはありませんが、この状況は永続しません)
これは不景気になったときにコストカットの必要が出た際、必要性が低い会社が契約を切られるのと一緒なのです。
もし会社から与えられている仕事に不満を感じた時には一度、自分の市場価値を冷静に確認してみましょう。
長い人生の中で自分がどのように価値を向上させていくのか?を考え抜いていくことが一番の強みになっていきます。