「大食は命の取り越し」ということわざがあるそうです。
ナショジオのYoutube動画タイトルで知りました。
私の中で「取り越す」は「取り越し苦労」のイメージが強く、余分な~とか必要以上の~みたいなニュアンスかと思ってました。
でもそうなると、「命を取り越す」という表現はなんかヘン。
どうやら「取り越す」の意味を、私は正しく理解していない気配。
ということで、取り出したるは(去年の自分の誕生日に買った)広辞苑。
広辞苑さんによると取り越すは{期日のあるものを前倒しにする}という意味らしく。
なるほど、それなら「命の取り越し」という用法も納得です。
そして隣に「取越米(とりこしまい)」という単語の説明が。
なんだそれと思って読んでみると{期日前に支給される切米のこと}、、、ふん?
キリマイ?なにそれ???
謎が謎を呼び、今度は切米のページにうつります。
{知行地をもたない中下級の武士の扶持}、、、んんん?ふじ?ふぢ?何それ笑
なぜか調べるほどに分からない単語が出てきて笑えます。
で、扶持って何よと更に広辞苑をペラペラ。
{助け補うこと}、、、おお、そっか。
どうやら江戸時代の俸禄(今でいうお給料)はお米での支払いがよくあったらしく、その米のことを扶持米(ふちまい)って言うんですね。
なるほど。
ようやく「取り越し」から始まった日本語の旅が終わりました。安堵。
そしてふと気づいたのですが、「食い扶持を稼ぐ」というときの「扶持」ってコレのことなんですね。
「食い扶持」というまとまったフレーズで覚えていたので、扶持が何なのか気にしたことも無かったです。
やっぱり紙の辞書ってこういう気づきというか出会いというかが醍醐味ですね~
ちなみに江戸幕府の定義する「一人扶持(いちにんぶち)」は、一日五合相当らしいです。
一日に米五合も食べるの!!?と思ったけど、お給料だと思えばまぁ家族の分とかも含んでるんですよねきっと。
ちゃんちゃん。