インターゾーン社長blog » 2015年4月14日

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仕事

低価格戦略と付加価値戦略

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先日、とある会合の講演で聞いた話で心に残る内容がありました。

 

・成熟したマーケットにおいて低価格による成長を目指すのは致命的。

・マーケットが縮小する際、低価格であることの「見せかけ」は大切だが、顧客は付加価値を求める。

・付加価値戦略をとると、低価格戦略と比べて顧客数拡大に時間がかかる。

 

インターゾーンのクライアントでも成熟マーケットで低価格戦略をとっている企業が数多くあります。しかし、数年前と比較すると明らかに伸び悩んでいます。

 

以前私がいた石油業界でも同じことがありました。

20年ほど前は低価格でいいのでシェアを高めることが正義でした。

販売会社にとって、低価格で売りまくっても、後からメーカーが補填してくれます。

しかしマーケットが縮小する時代になると、メーカーは助けてくれなくなります。

低価格で戦い続けたら倒れてしまうだけです。

 

そこで「付加価値」の登場です。

しかし「付加価値」といっても一体何をすればいいのか?

 

ひとつの例をあげます。

知り合いの建設会社(A社)がある大手メーカーのソーラーパネル設置を東北、関東全域で任されました。

もともとメーカーはそれぞれの県単位で入札をして、業者選定を行っていました。

しかし、入札の都度、メーカーの担当者は業務量ばかり増えて無駄が多くなります。

そこで広域一括発注をすることになったのです。

その際の選定基準は「全域で均一な品質、納期で仕上げることができること」です。

価格はもちろん必要ですが、それだけで任されることはありません。

この場合の付加価値とは「利便性」です。

A社よりも安く施工する建設会社もあるはずです。

しかし、A社が選定された理由は利便性という付加価値があるからなのです。

 

このような観点で見ていると、付加価値の考え方も少しずつ理解できるようになります。

付加価値戦略は低価格戦略より明らかに面白いものです。

アイデア、仮説、数値目標、実行、検証。。。

どんな商売にも当てはまる普遍的な考え方です。

経営

個人面談

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本日から社員個人面談がスタートしました。

現体制になってから初めてです。

 

個人面談にはいくつかの目的があります。

・個人としての将来ビジョン

・1年後の目標

・仕事で行き詰まっていること

・個人で嬉しいこと、悩んでいること

・家族で嬉しいこと、悩んでいること

・その他相談事項

などがテーマです。

 

すでに全員分のスケジュールを立てているので、半年に1回は全社員と面談することになります。

 

実はこの半年前というのが重要で、半年経つと人の環境や考えが変わってしまうことがあるので、それを拾い上げることに大きな目的があります。

 

家庭環境が急激に変わってしまったり、仕事上で急に行き詰まってしまったり。。。

こんな状況をいかに把握するかが、人数が増えていく中では大切になります。

 

 

また組織の健康診断を行うという面もあります。

 

インターゾーンの組織が急速に成長する中、社長として各部署にどこまで口出しをするべきか?という点について結構悩みます。

 

ただ、個人面談を行った結果として、

・現場がどのような状況かを把握することができる。

・今のリーダーのもとでメンバーがどのような心境で仕事をしているかが分かる。

・幹部会議で話をした内容が、メンバーにどのように伝わっているかが分かる。

・リーダーのビジョン発信力が見える。

などの効果があるので、社長の役割として積極的に関与することにしました。

 

これは組織の健康診断とも言えます。

経営数値意外に今後問題になってくる点はないか?

みんな同じ方向に心の底から向かえているか?

など把握することができるのです。

 

今日は女性社員2人と面談をしました。

最終的にはそれぞれの個人ビジョンの共有ができたことが大きな収穫です。

これまでのように「直属の部下」でなくなったことが、かえって状況把握にプラスになっているように感じます。

 

この面談を活かして、インターゾーンの更なる発展に努めていきます!