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中国大連子会社の縮小

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来期、中国大連にある子会社 英特立科技有限公司 を縮小することにしました。

インターゾーンにとってマイナス情報ですので、あえてここで発表することでもないのですが、ベンチャーとして「挑戦」することに重きを置いている以上、何が失敗して何を得られたのか考える必要があると思っています。

 

まずは今回の縮小に至った要因について

・現状の業務がインターゾーン本社からのBPO業務であるが、日本語を使えるとはいえ、中国人スタッフでは業務範囲が限定されてしまった。

・急激な円安によって、当初コストの1.5倍以上維持費がかかるようになった。

・日本事業が好調であるため、資金投下を日本に集中すべきだと考えた。

ということがあげられます。

 

大連に進出をした時から『現地で事業を行い、“中国元”を稼ぐ!』という想いがありました。

しかしながら、中国では会社に対する法規制が厳しく、1社1業種登録をするため、日本のように「定款変更すればどんな事業をやってもOK」というわけにはいきません。

途中、マネジャーの張さんから事業アイデアをもらい、様々検討してみましたが、結局は実現に至りませんでした。

 

今回、縮小する最大要因は「将来の事業展開が描けない」ということになります。

 

一方で得られたものがたくさんあります。

海外で事業を行った経験は経験ゼロと比べたら無限大です。

・企業理念は世界共通で使えることが理解できた

・一方で働く規則についてはその国ならではの文化を確実に踏襲する必要があること

・事業アイデアは日本と全く同じように出せるが、現地で実行まで責任をもってやらなければ成功はできない

などなど。

 

途中考えていたアイデア 『大連食料品店事情

 

また個人的にもさまざまな経験を積むことができました。

一番はスタッフの王さんの結婚式に参加したこと。

その時のブログ 『中国的婚礼

 

現在の日中の政治問題についても、マスコミに踊らされることなく、中国での肌感覚やスタッフとの率直な会話によって、自分の考えを持つことができました。

 

グローバルの旗印は今のインターゾーンでは大きくは掲げていません。

しかしながら将来確実にグローバルで事業を行わなければならないことだけは意思決定をしています。

その形態について、今回の経験をもとにより洗練された展開ができると思います。

 

ちなみに英特立は解散はせずに、当面マーケティングチームの一員として存続をさせます。

グローバル展開の再起を誓って、今回のブログに掲載しました。

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行動観察

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ある程度組織が大きくなると、担当する業務が分化されて、他の人から一体何をしているのか分からなくなることがあります。

仕事をしていく上で最も重要なことは「成果をあげる」ことですが、そもそもその人の行っている「行動」が「成果」に結びつくことなのかが分かっていない場合が多くあります。

 

単純作業は最も分かりやすいです。

成果とは「いくら仕上げたか?」ということになります。

単純作業であっても「効率よくやれる人」と「効率よくやれない人」がいます。

2人の違いはモチベーションではなく「行動」が異なります。

 

効率よくやれない人は効率よくするための「行動」を知らないのです。

よって、成果をあげるには『効率よくやれる人の行動をしっかりと把握し、効率よくできない人ができるようにすること』が必要になります。

 

会社の中で行われる仕事は一見複雑に見えることでも「単純作業の組み合わせ」という場合が多いものです。

「考える仕事」をしているので、生産性が見えにくいと思っている仕事であっても、実は分解するとそうではないということが分かります。

 

会社の成果をあげていくには社員が仕事で何をしているかという「行動観察」をすることからスタートすることが大切だと感じています。

社内の幹部会議でも最近よくこの話をしています。

 

一番いいのは丸一日張りついて観察すること。

成果を出している社員と出していない社員では必ず「行動」が異なるはずです。

 

先日、幹部全員に2冊の本を支給しました。

大野耐一さんの「トヨタ生産方式」

フレデリック・テイラーの「科学的管理法」

 

テイラーは「人間を機械と見ている」という批判もありますが、この本を読めばそんなことよりもっと大切なことを知ることができるのだと分かります。

トヨタ生産方式も40年近く前に書かれた本です。

2つの名著が今も絶版にならないのは、それだけ今に通じることがあるということでしょう。

 

私のような経営者の行動も観察してもらえば、もっと成果の出る動きができるようになるのだと思っています!

 

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低価格戦略と付加価値戦略

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先日、とある会合の講演で聞いた話で心に残る内容がありました。

 

・成熟したマーケットにおいて低価格による成長を目指すのは致命的。

・マーケットが縮小する際、低価格であることの「見せかけ」は大切だが、顧客は付加価値を求める。

・付加価値戦略をとると、低価格戦略と比べて顧客数拡大に時間がかかる。

 

インターゾーンのクライアントでも成熟マーケットで低価格戦略をとっている企業が数多くあります。しかし、数年前と比較すると明らかに伸び悩んでいます。

 

以前私がいた石油業界でも同じことがありました。

20年ほど前は低価格でいいのでシェアを高めることが正義でした。

販売会社にとって、低価格で売りまくっても、後からメーカーが補填してくれます。

しかしマーケットが縮小する時代になると、メーカーは助けてくれなくなります。

低価格で戦い続けたら倒れてしまうだけです。

 

そこで「付加価値」の登場です。

しかし「付加価値」といっても一体何をすればいいのか?

 

ひとつの例をあげます。

知り合いの建設会社(A社)がある大手メーカーのソーラーパネル設置を東北、関東全域で任されました。

もともとメーカーはそれぞれの県単位で入札をして、業者選定を行っていました。

しかし、入札の都度、メーカーの担当者は業務量ばかり増えて無駄が多くなります。

そこで広域一括発注をすることになったのです。

その際の選定基準は「全域で均一な品質、納期で仕上げることができること」です。

価格はもちろん必要ですが、それだけで任されることはありません。

この場合の付加価値とは「利便性」です。

A社よりも安く施工する建設会社もあるはずです。

しかし、A社が選定された理由は利便性という付加価値があるからなのです。

 

このような観点で見ていると、付加価値の考え方も少しずつ理解できるようになります。

付加価値戦略は低価格戦略より明らかに面白いものです。

アイデア、仮説、数値目標、実行、検証。。。

どんな商売にも当てはまる普遍的な考え方です。

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やらないことを決める

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本日、とある社員から提案書が提出されました。

その中に下記のような記述がありました。

 

 

先日鏡山さんが言われた『やらないよりやったほうがまし・・・ということで行うほど悪い手はない』ということを踏まえて

 

 

 

あ~、これ確かに言ったな!と思いました。

 

仕事をする上で大切なことは「成果の出る一点に集中して確実に実行すること」です。

 

仕事をしていると、様々なことをやりたくなります。

興味が湧くことが出てきたり、目の前に突然課題が降ってきたり。。。

 

こういう場合に「これってやらないよりやったほうがマシだよな」と思ったことをやるのは“愚”です。

なぜ“愚”なのか?

 

 

人の最も大切な資源は「時間」です。

限りある時間を集中して投下するからこそ、成果にたどり着くことができます。

何に集中すべきかが明確である場合は成果が出しやすいものです。

 

ただ、このことが分かっているけどできないのが現実です。

 

言葉の印象として

「やるべきことに集中しろ!」

というより

「やったほうがマシだと思うことに手をつけるな!」

と言ったほうがより具体的な行動に移せるはずです。

 

このことを肝に銘じておくと、今後多くの場面でこの言葉を思い出す機会があるでしょう。

そして、やったほうがマシ程度のことに手を出さないことにより、本当に自分が何に集中すべきか考える機会にもなります。

ぜひとも実践してみましょう!

必ず「仕事ができる人」になります。

 

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現場で磨く

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インターゾーンは車検事業などの独自のマーケティング理論をベースとして、仕組みとオペレーションを提供することでクライアントの課題解決をする会社です。

 

現場での運用まで関わってくるサービスなので、サービスをつくっていく際は必ず「現場」を重視しています。

 

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昨日、インターゾーンのgNOTEをさらにバージョンアップするため、現場訪問。

実際に使われている現場を確認し、ヒアリングをしながらシステムを磨いていきます。

 

ちなみに参考にする現場は日本でも指折りの優秀な会社です。

優秀な会社の現場で使えるものは数年後に市場で普及していく可能性が高くなります。

現時点では「未来に行きすぎ」感のあるサービスやシステムも、本当に現場のことを考えてつくられたものであれば、しばらく後には必ず花開きます。

 

サービスやシステムに必要な仕様はいつも現場でアイデアを出しまくりながら構築するのがベストだと考えています。