ポーターは、企業が競争優位に立つための要素は2つあると言っています。
1つは<収益生の高い事業活動を行うこと>で、もう1つは<独自性のあるサービスを提供すること>だそうです。
<収益生の高い事業活動を行うこと>は、サービスを創るところからクライアントにサービスとして提供するまでの事業活動を、いかに低コストで効率的にできるかが実現の近道であると前回のブログで紹介しました。
今回のブログでは、<独自性のあるサービスを提供すること>を実現するためにはどんなことが必要になってくるのかを紹介します。
タイトルにも記載しましたが、サービスを提供するうえでは、何よりもまずサービス提供先の業界構造を把握することが大前提だとポーターは言っています。
ポーターが提唱しているのは、「5つの競争要因」というものです。
「5つの競争要因」とは、事業活動をする中で影響を受ける要因を、
1.買い手 2.サプライヤー 3.代替品 4.新規参入 5.既存企業
この5つに分け、それぞれが業界に対してどのような影響を及ぼしているのかを把握するためのモノです。
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<利益>=<価格>-<コスト>
売り上げを高めてコスト削減することで利益は最大化します。
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▶「似た商品がある時」や「買い手の品質に影響を及ぼす時」は買い手(サービス受給者)の交渉力が強くなります。
そうすると販売価格を抑えて販売したり、提供するサービスの品質レベルを上げたりしないといけないため、利益が圧迫されてしまいます。
▶サービスを生み出すために必要なサプライヤー(供給企業)は、従業員もカテゴライズされます。
労働人口の減少はますます進行する中で、現場での人手不足というのは顕在化します。
そんな中でも品質を維持向上させてサービス提供を行う上では、マーケティングBPOという視点が非常に重視されるようになっていくのではないでしょうか。
▶他の企業のサービスでも同じ見返りが受けられる場合(代替品)、スイッチングコストが低いとみなされてしまい、買い手の交渉力は強くなってしまいます。
▶全く異なる業態の企業が、該当の市場に参入する場合(新規参入)に考えられる障壁の高さはどの程度か。
参入投資や参入することによるバックはどの程度なのか。
▶同じ業界内の既存企業はどんな顧客をターゲットにしていて、マーケットは拡大傾向にあるのか。
縮小傾向にあると競争は収斂し、激しくなってしまいます。
このように業界構造を把握することで、業界から求められているニーズを的確に見極めることができます。
その視点に立って自社のサービスを見直すことで、他社が簡単には模倣できない独自性のあるサービス提供ができる企業に成長していくとポーターは言っています。
私はまだ経営者ではありませんが、このような経営者目線で仕事に向き合っていきたいと思います!