盛和塾世界大会に参加してきました。
年1回、全国から4600人の経営者たちがパシフィコ横浜に集まって、1泊2日の真剣な学びの場となります。
私自身は今年で3 回目の参加でしたが、ようやく稲盛さんの教えである「経営12か条」がどれほど今の自分とかけ離れているのか、理解できるようになってきました。
勉強すればするほど、登っている山がどれだけ険しい山だったのか思い知らされます。
「盛和塾」には2年前、社長の鏡山が「そろそろ山田も理解できるようになったから」と入塾を勧められました。
盛和塾とは、京セラやKDDIを創業し日本を代表するような大企業にまで発展させ、破たんしたJALをわずか3年でV字回復させた稲盛氏が塾長をつとめる、経営者たちの勉強会です。
まだまだ経営者になるための自覚もなかった頃から、稲盛氏の著書や、社長の鏡山が開く勉強会で「京セラのフィロソフィ」を学んでいました。
入塾すると、その学びをさらに深める場として、県内の経営者たちが自主的に集まって切磋琢磨しあう月例会や、年に1回、全国からすぐれた経営を実践している経営者たちの発表と稲盛塾長の講和を直に聴いて学ぶ世界大会に参加できるようになるわけです。
世界大会に参加して3回目となった今回、聴いたことや学んだことのメモを帰りの新幹線の中で読み返していたら、「3年間も勉強してきたはずなのに、おれはまだ全然実践できてないんだな・・・」と打ちひしがれたわけです。
稲盛さんが教える「経営12か条」は、字面だけ眺めるとよくある“いい言葉”が並んでいて、さらっと読み流して「いいこと言うなぁ」で終わってしまいがちです(以前の私の場合です)。実際、昨年や一昨年に参加した時は「今回の世界大会もいい話が聞けた。よ~しやる気がわいてきた!」などと感じていました。
しかし、今回はメモを読み返しながら、自分の中にちょっとした消化不良が起きていることに気づきました。
稲盛さんの話を聞いて「なるほど、なるほど」と感嘆しておきながら、そのあと何を実践できただろうか?と考えたら、なんにも達成できていない自分の至らなさしか見えてこないのです。
1.事業の目的、意義を明確にする。
公明正大で大義名分のある高い目的を立てる
2.具体的な目標を立てる。
立てた目標は常に社員と共有する
3.強烈な願望をこころに抱く。
潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと
4.誰にも負けない努力をする。
地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける
・・・12か条はまだまだ続くのですが、もう4つ目まで読んだ段階でノックアウトです。
これ以上、自分ができていないことを指摘され、受け止めるのは本当に辛くなります。
きっと、事業部を経営するということをこの1年間で自分事として受け止めるようになったからかもしれません。
今感じている“至らなさ”をこのブログに書いているのは、この痛みを忘れないため。
まず、自分は心の底からやってやろう!と欲している、けど全然できていない・・・という気づき。
そして、できていない穴を埋めるための誰にも負けない努力。
その結果、事業を成長させることで社員を幸せにし、社会に貢献できる会社にしていけるのかを実現する。
これからの1年間、学んだことを本気で実践するモードに切り替えて、また来年の世界大会に参加しようと思います。