ある程度組織が大きくなると、担当する業務が分化されて、他の人から一体何をしているのか分からなくなることがあります。
仕事をしていく上で最も重要なことは「成果をあげる」ことですが、そもそもその人の行っている「行動」が「成果」に結びつくことなのかが分かっていない場合が多くあります。
単純作業は最も分かりやすいです。
成果とは「いくら仕上げたか?」ということになります。
単純作業であっても「効率よくやれる人」と「効率よくやれない人」がいます。
2人の違いはモチベーションではなく「行動」が異なります。
効率よくやれない人は効率よくするための「行動」を知らないのです。
よって、成果をあげるには『効率よくやれる人の行動をしっかりと把握し、効率よくできない人ができるようにすること』が必要になります。
会社の中で行われる仕事は一見複雑に見えることでも「単純作業の組み合わせ」という場合が多いものです。
「考える仕事」をしているので、生産性が見えにくいと思っている仕事であっても、実は分解するとそうではないということが分かります。
会社の成果をあげていくには社員が仕事で何をしているかという「行動観察」をすることからスタートすることが大切だと感じています。
社内の幹部会議でも最近よくこの話をしています。
一番いいのは丸一日張りついて観察すること。
成果を出している社員と出していない社員では必ず「行動」が異なるはずです。
先日、幹部全員に2冊の本を支給しました。
大野耐一さんの「トヨタ生産方式」
フレデリック・テイラーの「科学的管理法」
テイラーは「人間を機械と見ている」という批判もありますが、この本を読めばそんなことよりもっと大切なことを知ることができるのだと分かります。
トヨタ生産方式も40年近く前に書かれた本です。
2つの名著が今も絶版にならないのは、それだけ今に通じることがあるということでしょう。
私のような経営者の行動も観察してもらえば、もっと成果の出る動きができるようになるのだと思っています!
[amazonjs asin=”4478460019″ locale=”JP” title=”トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして”]
[amazonjs asin=”447800983X” locale=”JP” title=”|新訳|科学的管理法”]